ビジネスマン必見!「人を大事にする」って何?「思い出せる」こと?!

「弊社は人を大事にする会社です」
そう掲げている会社は多いです。

「人を大事にする」という表現は
ビジネスの場面でなくとも
日常生活の中でも
よく耳にしますね。

でもそれって具体的にどういう意味?
どうしたら「人を大事にすることになるの?」

人を大事にするとは
相手のことを「思い出せる」かどうか、が
第一歩です。

あなたは、お客さんのこと、思い出せますか?
今日はそんな話です。

目次

ビジネスで信頼につながる「人を大事にする」とは「思い出せる」かどうかだ!

「人を大事にする」って
グーの音もでないほど
正論ですよね。

「人を大事にする」って
大事だよね。

皆、そう考えます。

でも「人を大事にする」とはいっても
具体的にどういうこと?

案外、むずかしくないですか?

「人を大切にする」って
抽象的な表現です

だからこそ、
行動に落とし込むためには
具体化する必要があります。

何をしたら、
「人を大事にしている」ことになるのでしょうか?

私が学校教員になる前の話をします。
(私の前職は高校教員だったんです)

教員になることは決まったものの、
具体的にどう授業をしていいか、
イマイチわかりません。

そのため私は
ベテラン教員に相談に行きました。
要するに、教員向けのセミナーに行ったんですね。

質疑応答の時間となりました。

私は質問したんです。

「新たに教員になる際、
必ずやるべきことはなんでしょうか?」

その返答が面白かったんですね。

「放課後の孤独な作業をしなさい」
です。

これって、何のことかわかりますか?

放課後の孤独な作業とは?:ベテラン教師に学ぶ

一部の教員の間では
有名な技術です。

これを行うかどうかで
教員としてのスキルが大幅に変わります。

教員志望の方だけでなく、
接客業などにも応用できる便利な技術です。

放課後の孤独な作業とは?

「放課後の孤独な作業」
というのはカンタンです。

それは一日の最後に次のことをする、
ということです。

時は放課後。

授業が終わり、
生徒たちが下校します。

誰もいなくなった教室。

黒板の前に立ち、
生徒一人ひとりの机を見つめます。

その机を見て、
「この子ときょう関われたかどうか」
「どんな話ができたか」
「どんな様子だったか」
を思い出していくのです。

一人ひとり、
全員思い出していきます。

 「あ、明日こういう話をこの子に言おう」

「ちょっと今日の様子、気になるから
別の先生に相談しよう」

思い出しながら
次の行動を考えていくのですね。

生徒30人いる場合、
それなり時間がかかります。

ですが効果は絶大です。

私も高校教員になった当初、
さっそくやってみました。

すると、恐ろしいほどに
「何も思い出せない」んですよ。

当然、印象的なセリフや
クラスのリーダー格の生徒の様子は
イヤでも思い出せます。

でも。

静かに本を読んでいる女子生徒や
休み時間にずっと寝ている男子生徒など
「一日に一回も関わっていない生徒」
がいることに気付くんです。

 「しまった、彼らと
一回も関わらなかった…」

「放課後の孤独な作業」で
気付くんですね。

自分が担任しているクラスについては
なるべく「放課後の孤独な作業」を
するように心がけていました。

当初は
「何も思い出せない」自分に気づきました。

でも、ずっとやっていると
だんだん思い出せるようになるのですね。

これは慣れの問題です。

「放課後の孤独な作業」に取り組むには
授業中には生徒の様子を常に確認することが
必要です。

新米教員は授業中
「なんとなく」前を向いて授業をします。

ベテラン教員は授業中
「一人ひとりの顔を見て」授業をします。

どちらが「人を大事にしているか」というと
当然「一人ひとりの顔を見ている」方でしょう。

面白いもので
「一人ひとりの顔を見よう」としていると
本当に理解しているのかどうか、
イヤイヤ勉強しているのかどうかなどが
一発でわかるのですね。

授業後に一人ひとりを
「思い出す」ことで
授業の進め方なども
考えることができました。

「思い出せす」ことを意識するだけで大きな変化がある

よく
「人を大事にしよう」
といいます。

実はこれ、判断しようのない
言葉です。

人を大事にしているかどうかなんて、
本来測れないからです。

でも。

実は人を大事にするって
「思い出せる」ということなのですね。

大事にしているかどうかは
「その人を思い出せるかどうか」
にかかっています。

「放課後の孤独な作業」をすると、
「どんな関わりをしたか思い出せない」
生徒の存在に気づきます。

「自分は一日、何をやっていたんだろう・・・」

とたんに自己嫌悪に陥ります。

ですが、それをきっかけにして
授業やクラス運営を考え直すことが
できるのですね。

「どんな関わりをしたか思い出せない」
というのは、
まさに「人を大事にしていない」ということ。

逆に言えば
「相手のことを思い出せる」ということが
「人を大事にしている」ということなのです。

折に触れて
手紙やプレゼントを送る相手は
相手のことを「思い出している」からです。

思い出せないなら
それは相手のことを
考えていない証拠です。

あなたは昨日接客したお客さんのことを
全員思い出せるでしょうか?

思い出せないなら、
お客さんに興味を持っていないのと
同じでしょう。

(じゃあ、フジモトはできるのか、
と聞くのは無しの方向で…)

この「放課後の孤独な作業」。

毎回やると大変ですが、
効果は絶大です。

美容室など接客業の方の場合は
「今日、担当したお客さん全員を思い出せるか」
「どんな話をしたか思い出せるか」
を日々振り返ってみるといいですね。

当然、人数が多いと思い出しにくいですが、
一度思い出す練習をしておくと
記憶も定着します。

結果、次回いらっしゃったときの会話も
弾むのです。

ビジネスマン必見!「人を大事にする」ことの第一歩は「思い出せる」ことにある

今日のポイント
・・・・・・・・・・・・・・・・
人を大事にするとは
相手のことを「思い出せる」かどうか、だ。
お客さんのこと、思い出せますか?
・・・・・・・・・・・・・・・・  

その日、一日関わったり、
同じ場にいあわせたひとたちのことを思い返してみてください。

上司、部下、クライアントさん、、、
その一人一人の状況を思い返せますか?

「今日は〇〇さんと関われたかな?」
「どんな話ができたかなあ?」
「どんな様子だったかなあ?」

その日の仕事おわりや
夜にぼんやり思いめぐらせてみてください

どれだけ、覚えてますか?

これって、意識的にやらないとなかなか難しいです
印象的だった方のことは
おぼえてるでしょうが。

「同僚の〇〇さん、なんだかピリピリしてた気がするなあ」
「仕事がつまってるのかもしれない」
「私はいまちょっと余裕あるから、私でも手伝えることあるかもなので、明日声かけしてみようかな」
と、社内でのコミュニケーションに活かすことができます。
営業職ならなおさらですね

「ミーティングの時にクライアントの〇〇さんが、
ちょっと不満そうな言葉を口にしてた気がするなあ。
あの時は、忙しかったから気にもとめなかったけど、
今思うと、何かあるのかもしれない。
気のせいかもしれないけど、
明日、上司と相談して、メールを一本いれておこうかなあ」

と、クライアントさんとの関係構築にも繋がります

いずれにしても
「思い出す」ことがなければ、
次のアクションも出てこず、スルーしてしまうことが多いです

「人を大事にする」といっても
具体的にそれってどうすること?を
考えることが大切です

「人を大切にする」って
抽象的な表現です

だからこそ
「思い出す」という
具体的な行動に落とし込む必要があります

具体化できなければ、
「人を大切にする」ことはできないのです

「思い出す」力を高めていけば
人を大事にすることができます。

これは家族関係も同じです。

結婚記念日や相手の好きなもの・嫌いなものを
「思い出せる」ことが人を大事にすることに
なるからです。

「人を大事にする」とは
相手のことを思い出せるということ。

ぜひこの内容、
生かしてみてくださいね!

ではまた!

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